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2018年1月24日 (水曜日)

2017年度選考結果および事業計画一覧

2017年度帝塚山ロータリークラブ
社会奉仕基金助成について

■ 募集
2017年1月より募集を開始しました。多数の応募があり、6月に選考させて頂きました。
その結果、下記の3件に助成金を交付することが決定しました。

■ 選考結果
1.無戸籍の人を支援する会
2.綾部市要約筆記サークル『みみずく』
3.特定非営利活動法人奈良県自閉症協会

■ 奉仕活動計画

1.無戸籍の人を支援する会
この度は、帝塚山ロータリークラブ社会奉仕基金様より助成金を賜り、厚く御礼申し上げます。
 私ども「無戸籍の人を支援する会」は戸籍のない方々、いわゆる「無戸籍」の方々の支援活動をしています。きっかけは当団体代表の知り合いの女性Aさん(仮名)がマイナンバー制度の施行時に、戸籍が無いことが判明したことから始まりました。戸籍が無い方は進学・就職や結婚が出来ない、また医療サービスを受けられない問題があります。
2015年より活動を行い、2016年には女性Aさんの戸籍を就籍することが出来ました
実際に戸籍のない女性Aさんが就籍(しゅうせき=戸籍の取得)までこぎつけた経験をもとに、行政に対して戸籍のない方の就籍の支援活動を行っています。
本年度の活動については、「無戸籍問題フォーラム」の実施を予定しております。全国で推定1万人が無国籍(2015年の東洋経済調査)であり、毎年500人の子供たちが無戸籍(NHKクローズアップ現代調べ)になっていると言われています。奈良市の一部の地域でも約7名の無戸籍と思われる方々がいることから県内で考えるとその数はかなりの数と推測できます。
戸籍がないばかりに、思うような進学や就職や、結婚が出来ない問題があります。この背景として、無知な親が子供を産み、子の戸籍を役所に届けないという現実問題があり、これを取り締まる行政機関がありません。また、戸籍がない子たちも、自分自身の戸籍がないことに気付かずに成長してきているのも現実です。このような無知のためにおこる負の連鎖を食い止めようと本年度中に「無戸籍問題フォーラム」を実施し、それをきっかけに行政(県・市町村合計40件)、民生委員や地域住民に対して、無戸籍問題についての啓発啓蒙を実施したいと考えます。その上で、奈良県における無戸籍に対しての問題解決の活動拡大を図り波及させたいと考えます。
 また今回の助成金により、無戸籍問題解決の啓蒙リーフレット作成を実施致します。地元企業や商業施設へ印刷資料を配布することで、無戸籍者本人のみならず、周りの人たちも問題を知り、異常を感じたら相談窓口へたどり着ける環境を作っていきます。昨年からインターネット上でホームページ開設など、情報発信を開始していますが、戸籍のない方はスマートフォン等を契約できないため、相談窓口を知ってもらうためには印刷物による広報・告知活動も必須になってくるからです。そして、作成したリーフレットは「無戸籍問題フォーラム」でも説明資料として使わせていただきます。
 今回、助成していただいた基金を大切に使い、無戸籍の為に問題を抱えている方々の、また、その周りの方々のお手伝いを続けていきます。本当にありがとうございました。

2、綾部市要約筆記サークル『みみずく』
このたび、貴ロータリークラブ様より多額の助成金を頂くことになりましたことに、心より感謝申し上げます。
 綾部市要約筆記「みみずく」は1984年6月に結成し、難聴者のコミュニケーション支援と情報保障のため、音声を文字にして伝える「要約筆記」活動に取り組んできました。また最近では、動画への字幕付与や、聞こえに不自由を感じる方が安心して集えるサロンの開催にも、難聴者とともに取り組んでいます。
「要約筆記」には、手書きとパソコンがあります。パソコンのほうが表示できる情報量が多いのですが、高レベルのタイピング技術が必要なため、私たちのサークルでは、ほとんど手書きの「要約筆記」を実施してきました。
しかし、社会に多くの情報があふれ、次々に新しい情報機器が開発される中、難聴者から「音声入力の導入はできないか?」との要望がありました。音声入力を導入すれば、手書きよりも多くの情報量の表示が期待できるからです。すでにテレビのニュースやスポーツ中継の字幕表示にも利用されており、これからの情報保障方法といえます。
具体的方法としては、話し手の音声をそのまま文字変換するのではなく、音声入力者が話し手の声を聞きながら復唱した音声を文字に変換する「リスピーク方式」で行います。誤変換された場合は、修正係が訂正してから表示します。この作業は、別室でモニターを見ながら行うのが望ましいです。
実用化には、音声認識ソフトの認識率を上げるための音声の蓄積と、誤変換をスムーズに訂正できるチームでの連携技術の習得が必要です。その後、試験的実習を重ね、難聴者のサロンや交流会、研修会等で実施していく予定です。
頂いた助成金でソフトや機材をそろえ、難聴者の「より多くの情報を知り、社会参加したい」という願いの実現に向け、努力していきます。

3、特定非営利活動法人奈良県自閉症協会
この度、帝塚山ロータリークラブ社会奉仕基金様よりの助成金交付を私どもの団体に決定していただいたこと、心から厚く御礼申し上げます。
 私どもは、平成10年に全国組織である社団法人日本自閉症協会の最後の支部として日本自閉症協会奈良県支部として発足し、平成20年にNPO法人として再出発しています。自閉症・発達障害の人たちが豊かに暮らせるような福祉向上を願って、本人および家族に対し、生活全般の支援を行っています。
 最近自閉症をはじめとする発達障害が、マスコミやドラマなどでも多く扱われるようになり、この障害の人たちの存在が知られるようになってきました。奈良県でも徐々には知られるようになってきましたが、特に見えにくい障害であるため、多くの人の正しい障害特性の理解はまだまだ進んでいません。暴言やいじめ、支援対処のまずさなど多くのトラブルが発生しています。そんな中で、今年、平成29年4月2日の世界自閉症啓発デーに大和郡山城天守台展望施設で、奈良県で初めてブルーライトアップを行うことができました。世界自閉症啓発デーとは、国連が国連総会(平成19.12.18開催)において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。わが国でも、世界自閉症啓発デー・日本実行委員会が組織され、自閉症をはじめとする発達障害について、広く啓発する活動を行っています。奈良県で正しい自閉症の理解を得るこの啓発活動の機会を今後もずっと続けていきたいため、今回、貴助成金交付制度に応募しました。
 具体的な事業活動は、4月2日の自閉症啓発デーに向けた準備やプレイベントの実施を考えております。内容は、
①県内大型施設を借用してのプレイベントの実施
②啓発のためのチラシづくり
③事業所の物品販売
④啓発ウオークの実施
等を計画中です。
 今回も多くの県民の参加を頂き、自閉症・発達障害の人たちの理解をすすめ、彼らが豊かに暮らせる社会を作るためにこの啓発活動を実施したいと考えています。

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